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「育てること」

今朝、たまたま NHKの情報番組「あさイチ」を見ていたら「夏に急増!子供の交通事故」と題した特集をやっていました。

 

子供の交通事故の原因の一つである「飛び出し」を 親の立場で防止することが出来ないかといったテーマで 専門家の意見等も交えながら「親子で道路を横断する際の子供のしつけ方」について整理していました。

 

手をつないでいる子供に「飛び出してはだめだよ」「危ないから気をつけて」といいながら道路を横断しても、子供は、1人になった途端に我を忘れて飛び出してしまう・・・下手をすると、親の手を振り切ってどんどん走り出したりもする状況をどうしたらいいか?

 

道路を渡る際に、「安全確認を!」的なことを言っても、1人になるとなかなか出来ない子供に、
以下のような実験をしていました。(以下事例について、一部、NHK あさイチ ホームページより引用)
①弟の手をつないで道路を渡らせる
②母親が目隠しをして子供と手をつなぎ、子供がリードする形で実験用の横断歩道を渡る

 

上記の①②ともに、子供の様子には明らかに変化が見られました。
①の場合は、自分より幼い弟を気遣い、横断の前に安全確認する回数が1人の横断の際に比べて明らかに増えていたこと
②の場合も、視界を遮られている母親を気遣い、上記と同様の結果だった

 

こうした状況を踏まえつつ、子供に横断時の注意点を学ばせるために必要なポイントを以下の3点で整理していました。
(1)子供に考えさせる
(2)子供に役割を与える
(3)子供をほめる

 

一緒に道路を横断する際に、上記の(1)~(3)を実践するのです。
(1)子供に考えさせる
→(横断前に)車やバイクが来ていないか? 教えてね。
(2)子供に役割を与える
→(横断中に)車やバイクが左側から来ないか?見ていてね
(3)子供をほめる
→(横断後に)○○くんのおかげでうまく渡れたよ!ありがとう。

 

いずれの場合についても必要なことは、「子供への声かけ」をしながら「あえて子供にリードさせて」渡る習慣を「考えながら」身につけさせる、ということです。

 

これって、会社における「人材育成」と同じだと思いませんか?

 

上記の(1)~(3)の「子供」という文字を「部下」や「社員」に変えてみればわかりますよね。

 

私は、様々な講義や講演等で「任せることは育てること」。逆に、「任せないということは、うちの会社は人材を育てないぞ、と宣言しているようなもの」とお話ししています。
つまり、上記の(2)は「メンバーにあえて役割や責任を与え、任せて育てる」ことと考えてもらえればいいですし、経営的に考えれば、社員や管理者に「積極的に権限委譲を行うことにより考える管理者・人材を育成していくこと」と考えていただければ良いかと思います。

 

そして(1)の「考えさせる」は、「一方的に教える」ではなく「考えさせて育てる」の実践と重なります(詳しくは改めて書きます)。上記の事例では、(2)の「役割を与える」と似ているようにも感じるかもしれませんが、いずれにしても、目的や理由を伝え、考えさせ、一方的に与えられた指示に従うだけではなく自ら状況を判断し自発的に行動させるようにし向けていくことが、人材を育成するための重要な要素になることは間違いのないことです。

 

さらに、(3)の「ほめる」です。
ほめられたり、認められたりすると、その対象となった行動は必要な行動としてその人に定着します。逆に、叱られるとその行動は消えます。叱られ方にもよりますが、キツさが先行しすぎると、その後の行動を萎縮させたり、失敗しないようにと積極的な行動をとらなくなったり、言われたことだけしかできない(受け身の体質が身についてしまったり)等と・・・弊害も少なくありません。
そこで、出来るだけ、良いことがあったときには、「良いね」「良かったよ」という形で「ほめて」あげたり、そして、その行動の良かったところ自体をそのまま言葉で「認めて」あげると、相手は気持ちがよくなり、「もっと頑張ってやろう」となるのです。

 

「あさイチ」の話題から展開しましたが、人を育てる方法に、奇策はなしです。
人材育成は、基本を押さえつつ、大らかな気持ちを持って、じっくりと諦めずに・・・ですよね。
そう、以前書いた「ゆっくり、早く」です。

 

経営トップは、自分は「ガマン大会に参加している」くらいの認識を持っていただければと・・・(笑)