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巡り来る季節

3月が去っていきますね・・・

 

ふと思えば、あまりの早さになんとも言えない感覚にもなります。

 

そんな去りゆく3月とともに東京の桜も駆け足で散って行こうとしています。
でも散り急ぐ桜を引き留めるように、今日の東京は最高気温が10度にも満たない真冬のような曇り空の寒さに震える一日となりました。

 

木曜日に西日本から戻って来ましたが、西日本の桜は各地で多少バラツキはありますが、先週末に満開だった東京より少なくとも1週間位は遅れている感じでした。

 

週明けからは4月。
会社の決算時期に関わらず、日本の会社が新卒社員を迎える時期ですよね。
私が関わっている各地の会社でも人数の多少に関わらず新入社員を迎える最終の準備を行う会社が多数あります。そうした受入側の慌ただしさの中で見られる様子にも新たな季節の到来を感じます。

 

私も、コンサルティング先企業の新入社員の皆さんに対して、4月の入社研修期間中に講師としてお話しをすることも少なくありません。
今年はある会社の4月中旬~下旬の新人研修のほぼ締めくくりのタイミングで、様々な話や総まとめとしての内容を折り込みながらの研修を行うことになっています。
自分自身もかつてそうであった20数年前の思いを振り返りつつ、これから社会人生活をスタートさせる社員の皆さんが、大きな夢と希望を持って(今は持っていなくてもこれから自分自身の中に育んでいけるように・・・)進めるように、その一助となれればと思っています。
そうした一人ひとりの社員の成長が明日の会社の成長を作り上げていくわけですから・・・。

 

迎え入れる側の 経営者や管理者・先輩社員の皆さんへお願いしたいことがあります。
こうした新卒(新入)社員を「まずは入社1年目の1年間という期間のハードルを越えさせてあげること」です。言い換えれば、育成に関わるスキル等の前に「絶対1年間はこの新卒(新入)社員たちの中から1人も退職者を出さないぞという強い決意を持って接していただくこと」です。

 

特に中小企業においては、人材に余裕のある会社など皆無に近い状況です。むしろ、人材不足(質・量を含めて)との闘いの日々と常に向き合っているといっても過言でありません。
そうした状況下では、時間の経過と共に(半年前後であることが多いです)、新卒(新入)社員を慣れる・習う段階もそこそこに 社内の頭数の1人、即戦力といった見方・接し方で対応してしまうことが少なくありません。
しかし、このような状況が、新卒(新入)社員に消化不良を起こさせ、入社から1年間というハードルを越えさせることを阻む結果となっている、そんな状況をこれまで私は何度見てきたかわかりません(誤解のないように、別に新人を甘やかせと言っているわけではありません)。

 

人材の採用・育成には、「採用リスク」と「育成リスク」が存在します。
「採用リスク」は、「何でこんな人材を採ってしまったのだろう・・・」といった状況、つまり採用活動の過程の中で起きるエラーを意味します。残念ながらどんなに精巧な採用活動の仕組みを作っても「採用リスク(する側もされる側もですが)」を完全に排除することは結果として困難なところもあります。

 

でも、もっと深刻なのは、もう一つの「育成リスク」です。
「育成リスク」とは、せっかく採用した人材を一人前に育成・成長させる前に「会社を去っていく人材にしてしまうこと」です。この育成リスクが、上記のような状況の中で頻発しています。そして、その要因・原因と課題を十分検証しないまま、また翌年、新たな人材を採用し4月を迎えている会社も少なくありません。もったいないですよね。

 

でも、本質的な考え方と具体的な対応を行っていくことが出来れば、確実にこの1年のハードルを越えさせていくことは出来るのです。

 

人材育成の問題は、それが新入社員であろうと中堅社員であろうと、結果としてうまくいかない、あるいはそもそも軽視している会社にとっては、そのこと自体が、将来の会社の成長に確実に影を落とす問題につながっていることを改めて肝に銘じて頂きたいと思います。

 

そんな意味も含めて、
まずは、新卒(新入)社員をこの4月に迎えるにあたってもう一度、じっくりと考え、そして、全社を挙げた人材育成の取組を具体的に展開していっていただきたいと思います。

 

来る4月が、皆さんの会社にとって 新たな人材育成のスタートの月となりますように・・・。